クアトロえびチーズ開発秘話

弊社「海老菓子本舗 志満秀」は温暖な気候、穏やかな瀬戸内海に面した香川県で海老煎餅をつくり続けて60年余りの会社です。素材の味を活かした伝統的な海老煎餅づくりに一生懸命、真面目に取組んでまいりました。
その間、時代は流れ、お客様の嗜好も移り変わり、インターネットの普及も相まって常に新しいものを求められる時代になりました。これからは他にない個性的で、新しくて、時流に合ったおいしい商品をつくらなければ、時代に取り残されてしまう。そう考え、試行錯誤の商品開発のスタートでした。

どのような海老煎餅なら喜んでいただけるのか?

これまでの商品は比較的年齢層の高いお客様にご愛顧頂いてきましたので、今回の商品は、情報に敏感で、おいしいものが好きな若い女性に向けた商品開発が出来ないかと考えたのです。土曜の午後に多くの女性が自宅やカフェでおいしいものを持ち寄り、女子会を開いている。今流行りのSNSのみならず、私の身近なところでもよく見かける風景でした。
そこで気づいたのがお取り寄せし、友人に自慢できるお菓子。

"女子会にお取り寄せしてくれる海老菓子"

これこそが今回のコンセプトとなった訳です。そこで女子会の様々なシュチュエーションを考えていたところ、えびせんべいを使って"カナッペ"を作れないか思い、様々なトッピングを試していたところ、たまたまチーズとえびせんべいの相性が大変良い事に気がつきました。開発スタッフ一同 "これだ"と感じた瞬間です。そこからがクアトロまでの長い道のりなのです。
女子会

4種類のチーズ

まずはチーズ。最初にチーズの種類を調べたところ、世界中には、とんでもない数のチーズがあり、私自身も聞いた事のないものばかりで、何を選べば良いのか悩んでしまいました。
まずは、一般的に知られている代表的なチーズをチョイスしました。
チーズに詳しい信頼のおけるシェフにアドバイスを頂きながら試行錯誤の果てに4種類のチーズに決定したのです。
それは、「チェダー」、「カマンベール」、「モッツレラ」、「ゴルゴンゾーラ」です。そして、それぞれのチーズ単体では主張が弱く感じたので、フレンチレストランでもおなじみの各種チーズの代表的な食べ方を海老煎餅で表現する事に・・・・。
チェダーは濃厚な味わいをそのままに。カマンベールにはブラックペッパー、モッツレラにはバジル、ゴルゴンゾーラにはハニーを加える事で味の変化と深みをつけました。
Chef:吉田様

チーズに合う海老煎餅

次に、この個性豊かなチーズソースと相性の良い海老煎餅を考えなければなりません。
相性が良いとは、"口の中でチーズと海老煎餅が同じスピードで溶ける事"どちらが早くでも遅くてもダメなのです。溶け方をシンクロさせることでチーズと海老煎餅が持つ美味しさを最高のタイミングで食べて頂けるのです。
そうなると今度は、海老煎餅に使用する馬鈴薯デンプンの種類と海老の配合の試行錯誤です。
それを繰り返した結果、非常に薄焼きで口溶けの良いクアトロ専用の海老煎餅が出来上がったというわけです。
チーズ

ジャパニーズマカロン

また、コンセプトの"女子会にお取り寄せしてくれる海老菓子"を要素的にどうするのか。今、洋菓子店では色とりどりのマカロンが女性の目を楽しませています。そこで、海老煎餅もフレーバーに合わせてマカロンのような綺麗な色をつける事で若い女性が楽しんでくれるはず。女子会のテーブル華やかに彩ってくれるはずと4色の色鮮やかな海老煎餅に仕上げました。

チェダーにはオレンジ、カマンベールには綺麗なイエロー、モッツレラにはバジルのグリーン、ゴルゴンゾーラにはその名ブルーチーズ から綺麗なブルーを使用しました。

4色の色鮮やかな海老煎餅
発売より「お茶よりもワインに合うお菓子」と言われ続けてきました。それぞれのチーズソースが醸し出す贅沢な味わい、チーズサンド専用の海老煎餅の口溶け、目でも舌でもこの本当のおいしさを味わって頂ければ、あなたの女子会は、リストランテでの至福の時間となることでしょう。
ページの先頭へ